パーマカルチャー1年生

パーマカルチャーのカケラを見つけて生活に活かしていくブログ

「トランジション・タウン=持続可能な社会」って?日本のモデルタウンが神奈川県にあった!

トランジションという言葉をご存知ですか?

 

トランジション(transition)とは直訳すると「過渡期」「移行」「変化」等の意味。

トランジション・タウン=持続可能な社会」を目指す市民運動は、イギリスで始まりましたが、現在では日本の各地でもトランジション・タウンに活動が広がっています。

 

その代表格でもあるトランジッション藤野の1Dayツアーに参加してきました。

 

ちなみに藤野は、東京都の都心から見ると高尾山のもっと奥、神奈川県相模原市にあります。現在、住所に藤野という地名はありませんが中央線の駅名としては残っている場所です。

藤野の地域では、パーマカルチャー・センター・ジャパン(PCCJ)が開校したりシュタイナー学園が移転してきたりしたことで、自然を活かした持続可能な生活に興味を持つ方が自然と多く集まったようです。そんな中でトランジッション・タウンの活動も盛り上がり、現在に至っています。

 

町は相模湖の近くで広い面積に対し人口は約9,000人。しかし閑散という印象はありません。公民館のフリースペースで勉強する学生がいたり、ちょっとしたワークショップで集まりがあったりと、日常的な温かみを感じられました。

 

1Dayツアーでは地域通貨、藤野電力の紹介がありました。 

 

地域通貨の取り組みでは、ちょっとした助け合い(植木の世話、送り迎え、譲りますなど)を地域の「萬(よろず)」という通貨で通帳に記帳する運用が紹介されました。実は、地域通貨はすでに日本全国では100カ所以上の地域で存在します。(世界では2000カ所以上と言われています。)お金にするほどでもないと思ってしまう「できること」に価値が与えられることで「できること」がシェアされる。この考え方は、昨今既に広がっているモノのシェアを飛び越えて更に各地で普及広がることでしょう。 

 

藤野電力は、現在は使用していない施設などの場所を地域の充電スポットにしようという取り組みです。地域には複数のスポットがあり、ソーラーパネルで発電した電力は誰にでも開放しています。東日本大震災時の計画停電のような場合でも、自分たちの力で確保した電力が生活を補うことが可能となるかもしれません。小規模な太陽光発電システムを作るワークショップを定期的に開催しており、また、実際の家にも施工していますので、藤野の地域全体でオフグリッドが進んでいくことが想定されます。

 

トランジッション藤野

http://ttfujino.net 

https://www.facebook.com/ttfujino/ 

藤野電力

https://www.facebook.com/fujinodenryoku/

 

この他にも訪問した施設があったのですが、それは別の機会に紹介します。